栄養ケア支援システムとは

NUTRITION CARE SUPPORT SYSTEM

低栄養リスクに気づき、
必要な支援へつなぐ。

栄養ケア支援システムは、高齢者の栄養状態を簡単に確認し、フレイル・サルコペニア・摂食嚥下の課題も含めて把握。結果を本人、多職種、医療機関と共有し、継続的な支援につなげるためのシステムです。

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「食べられているように見える」だけでは、分からないことがあります。

体重減少、食欲の低下、噛みにくさ、飲み込みにくさ、活動量の低下。こうした小さな変化は、低栄養やフレイルの入り口かもしれません。一方で、日々の業務の中では、気づいても記録・評価・共有まで行うことは簡単ではありません。

ISSUE 01

見つけにくい

体重や食事量の変化は、来局時・訪問時・日常の会話の中に埋もれがちです。

ISSUE 02

判断しにくい

低栄養、フレイル、サルコペニア、嚥下の課題を、同じ物差しで整理しにくい場面があります。

ISSUE 03

つなげにくい

本人への説明や、医師・ケアマネジャー・施設職員などとの情報共有に手間がかかります。

薬局の相談スペースで、薬剤師と高齢者がタブレットを見ながら話す様子(イメージ)

相談の中の、小さな変化を見逃さない。

来局時、訪問時、食事の場面などで、本人の声と状態を確認。評価結果を対話のきっかけにし、必要な支援へつなげます。

※画像は活用場面のイメージです。

評価で終わらせず、支援につなげる4つの流れ

01 気づく

MNA®-SFを用いた栄養スクリーニングで、栄養状態を確認します。基本的なチェックは約5分を目安に実施できます。

02 課題を整理する

咀嚼・嚥下、EAT-10、簡易フレイルインデックス、サルコペニアチェックを必要に応じて実施します。

03 伝える・つなぐ

結果とアドバイスを画面で確認。PDF化・メール送信により、本人や関係職種と共有できます。

04 続けて見る

個人ごとの結果を蓄積し、グラフで経過を確認。変化に応じた継続支援へつなげます。

※本システムは、栄養状態等のスクリーニングと支援を補助するものです。診断・治療の判断は、医師など適切な専門職にご相談ください。

主な機能

栄養スクリーニング国際的な低栄養の診断基準であるGLIM基準に対応した、検証済み栄養スクリーニングツール(MNA®-SF)を搭載。BMI、標準体重、肥満度、摂取目標エネルギー量の確認にも対応します。
咀嚼・嚥下の確認食べにくさ・飲み込みにくさを確認。必要に応じてEAT-10も実施できます。
簡易フレイルインデックス健常・プレフレイル・フレイル・要介護の4段階で、健康状態の目安を確認できます。
サルコペニアチェック質問項目に加え、下腿周囲長・握力・椅子立ち上がりテストなどの補助項目にも対応します。
大塚製薬工場株式会社の協力による機能追加簡易フレイルインデックスとサルコペニアチェックは、大塚製薬工場株式会社の協力により追加搭載した機能です。
ミールラウンド(画像記録)食前・食後・食事姿勢・口腔内などを、最大5枚の画像で記録。文章だけでは伝わりにくい状況の共有を支援します。
経過管理・共有クラウド上で評価結果とアドバイスを蓄積。スクリーニングスコアやBMIの経過をグラフで可視化し、印刷・PDF化・メール送信にも対応します。
医療・介護との情報共有結果をPDF化し、医療機関や関係職種へ共有。薬局ではトレーシングレポート等を通じ、低栄養リスク、服薬、生活状況を踏まえた相談・連携に活用できます。
食の選択肢・配送支援対象者の栄養状態に応じ、フレイルケア食、スマイルケア食、栄養補助食品等を検索・発注し、在宅配送につなげることができます。
本部・複数店舗での管理(オプション)管理者URLにより、薬局本部等が各店舗の栄養ケアサポート状況を把握できます。

画面で確認し、次の支援へ

質問に沿って入力すると、結果とアドバイスを確認できます。評価結果は個人ごとに蓄積され、経過の把握や関係者との情報共有に活用できます。

栄養ケアパッドのログイン画面

経過観察グラフ
スクリーニングスコア、BMI等の経過を観察できます。

栄養スクリーニングアドバイス画面

アドバイスの自動表示
栄養状態評価とアドバイス、食形態選定が自動で表示されます。

スクリーニング登録画面

ミールラウンドへの活用
毎回のチェック時に、5枚の写真を補完することができます。

※表示内容は実際の画像と異なる場合があります。

現場ごとの活用イメージ

保険薬局

  • 健康増進支援薬局を目指すための、具体的な健康サポート業務に活用
  • 来局時や健康相談で、体重減少・食欲低下などを確認し、対人業務を強化
  • 低栄養リスクを服薬・疾患・生活状況とあわせて整理し、必要に応じて医療・介護へつなぐ
  • 次回来局時に経過を確認し、かかりつけ薬局として継続的な相談窓口になる

高齢者施設・在宅

  • 入居時・定期的な栄養状態の確認
  • 食事量、食べ方、姿勢、口腔内などを画像も活用して記録
  • 低栄養を背景とする骨折・肺炎などの重症化リスクに早く気づき、必要な支援につなげる
  • 救急搬送や入院の予防、安心して暮らし続けられる環境づくりに生かす
  • 栄養スクリーニング加算など、制度上求められる栄養状態の把握・記録の補助として活用

医療機関・リハビリテーション

  • 外来・入院・退院後の栄養状態確認の補助に
  • 治療・リハビリテーションと栄養課題をあわせて確認
  • 退院後に地域の薬局や介護事業所へ支援の視点を引き継ぐ

自治体・地域の通いの場・配食事業者

  • 健康イベントや定期訪問での低栄養リスク把握
  • 個別支援が必要な方を、地域の医療・介護・薬局へつなぐ
  • 配食事業者において、厚生労働省が掲げる「健康支援型配食サービス」の実現に生かす
  • 地域の健康支援施策と連動し、配食を食事提供にとどめない支援へ広げる

国際的な低栄養の診断基準「GLIM(グリム)基準」

GLIM基準とは

世界の主要な臨床栄養学会が協力し、「Global Leadership Initiative on Malnutrition(GLIM)」として、新しい成人の低栄養診断基準を提唱しました。GLIM基準は、従来の食物摂取不足による低栄養に加え、医療施設における疾患関連性低栄養も考慮されており、低栄養の診断および栄養治療における世界標準の基準、いわば「世界の共通言語」となることが期待されています。

GLIM基準誕生の背景

低栄養は、病院の入院患者や外来患者、高齢者施設の入所者など、さまざまな医療環境にいる人々に影響を及ぼします。低栄養によって生じる治療効果の低下や合併症リスクの増加は、臨床アウトカムの悪化と密接に関係します。そのため、医療機関では低栄養対策が重要な課題となっています。

一方で、従来は国や地域によって評価基準に差があり、国際的な低栄養対策の研究や協力を進めるうえでの課題がありました。GLIM基準は、世界の主要な栄養学関連学会が協力して開発した共通の枠組みです。世界的に一貫した栄養状態の評価を可能にし、より適切な栄養治療へつなげることが期待されています。

※日本栄養治療学会の解説をもとに作成

このシステムが目指すこと

栄養を、特定の専門職だけの課題にしないこと。薬局、医療機関、施設、自治体、配食など、それぞれの現場にいる人が共通の視点を持ち、必要なときに次の支援へつなげられる地域の仕組みをつくることを目指しています。

システムはそのための手段です。大切なのは、チェックの結果をきっかけに、本人の食べること・暮らすことを支える対話と連携が始まることです。

導入・活用のご相談

ご利用環境や現場に合わせた活用方法をご案内します。
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